単調な文章は、読んでいてすぐに疲れてしまい、読み進めるのが大変です。
文章を書くときにはできるだけ単調にならないように気を付けたいのですが、そんな時にポイントとなるのが接続詞です。
接続詞とは、「しかし」や「だから」と言ったように文と文、言葉と言葉をつなぐ役割をもった言葉のことで、文章を書く上で非常に重要な言葉です。
この接続詞を、同じものばかり使っていると、文章全体がどこか単調なものになってしまいます。
そこで、同じ用途で使える接続詞を挙げていくので、毎回同じような接続詞ばかり使っているなぁ、という方は、ぜひ普段とは違う接続詞を使ってみてください。
接続詞の種類
接続詞には、いくつかの用法があるので、まずは接続詞の役割を見てみましょう。
順接
前の事柄が、後ろの理由や原因になっているもので、文と文、言葉と言葉をストレートにつなぐためのものです。
昨日勉強を頑張った。 だから テストで良い点をとった。
接続詞の前後を考えてみましょう。
勉強を頑張ることによってテストで良い点をとることは順当な結果ですよね。
このようなつなぎ方を順接と言います。
逆接
こちらは順接とは真逆で、前の事柄から予想されるものとは逆の事柄をつなぐためのものです。
昨日は勉強を頑張った。 しかし テストで悪い点をとった。
勉強を頑張ったのであれば、順当に考えればテストで良い点をとる、となるはずですが、その逆の結果になっています。
このようなつなぎ方を逆接と言います。
並列・累加
前の事柄に並べたり、付け加えたりするつなぎ方です。
昨日は勉強を頑張った。 しかも お手伝いもした。
勉強を頑張った。
と、同じような事柄を付け加える際に使います。
対比・選択
前の事柄と比べたり、どちらかを選んだりする際のつなぎ方です。
勉強をしなさい。 または お手伝いをしなさい。
並列・累加だと、どちらもするのに対して、対比・選択だとどちらか一つになるので、なんとなく似ているようにも思いますが、使い方は全く違います。
説明・補足
前の事柄をまとめたり、補ったりする際のつなぎ方です。
勉強をしなさい。 ただし 数学はやらなくてもよい。
一文が長くなってしまった時には、短めに切って、次の文で説明・補足することでスッキリする場合があります。
転換
前の事柄と話題を変える際のつなぎ方です。
勉強が終わった。 さて 音楽でも聴こう。
話題が変わる際に、転換の接続詞を入れても入れなくても文章自体は成り立ちますが、一言入れておくことによって、読者も「あ、ここから話が変わるんだ」と理解しやすくなります。
同じ用途で使える接続詞一覧
他にも接続詞の用途はありますが、まずはこれくらいを使いこなすことができれば、単調でない文章になると思います。
では、それぞれのつなぎ方、同じ用途で使える接続詞を挙げていきますので、文章を書く際に同じ接続詞ばかり使っているな、と感じたら、この記事を参考に書き換えてみてください。
順接
- だから
- それで
- そのため
- このため
- そこで
- したがって
- ゆえに
- それゆえに
- すると
逆接
- しかし
- しかしながら
- だけれども
- けれども
- ところが
- なのに
- それなのに
- にもかかわらず
- それでも
並列
- また
- および
- かつ
- ならびに
- 同じく
- 同様に
累加
- しかも
- おまけに
- そして
- その上
- さらに
- しかも
- 加えて
- そればかりか
- そればかりでなく
対比
- 一方
- 他方
- 反面
- 逆に
- 反対に
選択
- または
- それとも
- あるいは
- もしくは
説明
- なぜなら
- というのは
- というのも
- なぜかというと
- なぜならば
- どうしてかというと
転換
- さて
- では
- それでは
- ところで
まとめ
同じような用途でも、いろいろな言い回しがあります。
いつも同じ接続詞ばかりを使うのではなく、少し違った言い回しにするだけで、文章から単調さがなくなり、読みやすくなります。
文章を書く際にはぜひ参考にしてみてください。