営業メールの多くはすぐに読み飛ばされてしまいます。
相手のメールアドレスが分かるときはよいですが、そうでないときは「お問い合わせ」の欄からメールを送ることもあるのではないでしょうか。
弊社にもそういうメールは届きます。
受け取る側からすると、「仕事の依頼が来た!」と思ってメールを開いてみたら営業メールなのですから、その時点で読んでみようという意欲はかなり削られています。
しかし、中には「お、ちょっと気になるな。とりあえず読んでみるか。」と思うようなときもあるのです。
そこで、今回は、実際に届いたメールの中から、読んでみる気になったものを紹介しつつ、読まれやすいメールの特徴を考えていきます。
返信率を高める!読みたくなるメールの実例
さっそく、先日弊社宛に送られてきたメールの中で、実際に読んでみたくなったものを紹介します。
もちろん内容は少しぼかして載せさせていただきます。
実例
株式会社takeroot
広告ご担当者様
大変お世話になっております。
株式会社○○の△△と申します。
本日は貴社が運営しております「ロカフレ」を拝見し、ご連絡させて頂きました。
弊社「○○」という、月間△千万PV程のメディア運営と、広告代理店の事業を行っている会社でございます。
今回、広告代理店としての広告枠運用ノウハウはもちろん、自社メディアの運営知見を活かし、「ユーザビリティを考慮したネットワーク広告収益最大化」「広告運用工数の削減」といった部分を中心にお力添えさせて頂ければと考えております。
実際に貴社と同ジャンルのメディア様での実績もございまして、ある程度確度の高いご提案ができるかと思います。
ぜひ一度、情報交換ベースでテレビ会議等でお打ち合わせのお時間を頂けないでしょうか。
突然のご連絡となり恐縮ですがご検討の程、何卒よろしくお願いいたします。
もちろん営業メールです。
メディア運営に関するコンサルの営業で、メール本文内にもきちんとその旨は記載されています。
しかし、営業メールとわかっていても気になって最後まで読み、実際にテレビ通話までしています。
返信されるメールの特徴3点
先ほど紹介したメールの内容をもとに、読んでみたくなるメールの特徴を考えてみました。
きちんと自分たちに向けてメールを作っている
営業メールの中には、テンプレートを作って、あて名だけを変えてとにかく送りまくる、という手法も多いと思います。
もちろんとにかく数を送るというのは戦略としてありだとは思うのですが、読まれやすいかどうかという観点だけで見ると、読まれにくいでしょう。
メモ
本日は貴社が運営しております「ロカフレ」を拝見し、ご連絡させて頂きました。
実際に貴社と同ジャンルのメディア様での実績もございまして、ある程度確度の高いご提案ができるかと思います。
もちろんある程度のテンプレートではあるのだとは思いますが、こういった文言があるだけで、受け取った側としては、ちょっと読んでみようという気になります。
相手のことをきちんと調べたのだということがわかる一文を載せましょう。
信頼できそうな実績を示す
こんなサービスがあります。こんな商品があります。というだけでは、なかなか信頼できません。
信頼できない相手からメールのやりとりだけでサービスをうけたり、商品を買うことは難しいでしょう。
メモ
弊社「○○」という、月間△千万PV程のメディア運営と、広告代理店の事業を行っている会社でございます。
実際に月間PVを稼いでいる会社であるなら、もしかしたら自分たちのサイトのPVも挙げてくれるかもしれない、という気になりますよね。
ちなみにこのサイトは、わたしたちも知っているサイトだったので、この時点でかなり読んでみようかという気になっています。
もちろん今回のような実績がある会社ばかりではないでしょう。しかし、「年間○○社に利用していただいています。」など、少しでも実績があると信頼感は上がります。
話だけでも聞いてみようと思わせる
これは営業メールだけに限らず、すべての営業に言えることですが、いかに相手にメリットを感じてもらうか、利益を差し出すことができるかが大切です。
「あ、これは自分たちがお金を払って相手が得するやつだな。」と思われたら終わりです。
メモ
ぜひ一度、情報交換ベースでテレビ会議等でお打ち合わせのお時間を頂けないでしょうか
情報交換ベースで、というのが非常に心を惹く一文でした。
仮にサービスの内容が大したことなかったとしても、月間何千万PVものメディアを運営している方と情報交換ができるなら、テレビ電話くらいしてもいいかな、という気にさせられます。
営業はまず興味をもってもらって、話を聞いてもらわなければどうしようもないので、「じゃあ話だけなら」と思わせる一文を入れましょう。
まとめ
営業メールは基本的に読まれずに無視されることがほとんどです。
しかし、いくつかのポイントを押さえれば、たとえ営業メールだとわかっていても読んでもらうことは可能です。
- 相手の一人ひとりに向けてメールを作る
- 信頼される実績を書く
- 話だけなら聞いてみるか、と思わせる
この3つのポイントを意識してメールを作ってみてください。